内部磨耗パンク予防【人柱的実験】
- 2023/08/18
- 16:57
一昨日から原因不明の腰痛。重いものを持ったわけでも変に捻った訳でもない。
連休最終日なのでいつもより余分に惰眠を貪ってから起きたら腰痛になってた。
昨日の自転車通勤は近距離なので難なくこなせたが、今日はお休みとはいえサイクリングは自粛。
ならブログでも書くか。(でも?)
パンクの反省会で挙げた「⑪ゴムの劣化」はラップで包むという対策を行った。
次の課題は「⑫内部磨耗パンク」である。
既報の通り予備チューブはあるし、6号車のタイヤは既に4000kmは使ったので、最悪ダメになってもいい。
(ダメにならないことを願ってはいる)
ということで実験開始。

まずは、内部摩耗パンクを起こしていないフロント。(処置後、リアにローテーション)

両側のビードにマスキングテープを一周貼り付けて、

アーマオール(現行「AA3 プロテクタント」同等品=樹脂製品保護艶出し剤)をティッシュに取って、

タイヤ内面に塗布した。
アーマオールをゴムに塗ると滑りが良くなる。
タイヤ内面を滑らかにしてチューブの摩耗を防止しようという作戦。
ビードに付着するとリムに対して円周ずれを生じるおそれがあるので、予めマスキングテープを貼ったわけ。
30分以上放置して、軽くウェスで拭って、チューブを入れて後輪に装着した。
お次は、内部摩耗パンクを起こしたリア。(処置後、フロントへ)
フロントで最初にティッシュを挿し込む際、タイヤを拡げておけばビードに触れずに中に入れることができた。
塗っている最中も、ティッシュがビードに当たるようなことは無かった(と思う)。
ということで、リアはマスキングを省略して塗布。(マスキング作業はかなり大変なのだ)

フロントとの違いは、かなりティッシュの滓が付着したこと。
内部摩耗パンクを起こすほどなので、内面がかなり荒れていたと思われる。
フロント→リア同様、乾燥時間を充分にとって前輪に装着した。
≪検証項目≫
(1) チューブの摩耗
つまり目的とする効果だが、残念ながら明確に検証することはできない。
この先同様のパンクが起こらなければ、効果があったんじゃないかな?
また同じパンクに遭えば、効果なし!
ぐらい、なんとなく評価ができるかと思う。
(2) タイヤのずれ
上記の通り、ビードへの付着には気をつけたが、タイヤ→チューブ→リムフラップ ルートの摩擦は減少する。
よって、タイヤがずれる恐れはある。
タイヤがずれると、「くしゅくしゅソックス」みたいなこういうパンクの原因にもなりかねない。
そこで、

リムのブレーキ摺動面外とタイヤに合いマーク(白ペイントの点)を打った。
しばらく走ってずれていれば、「タイヤ内面にアーマオール塗っちゃダメ、絶対!」ということになる。
これが「人柱的実験」たる所以である。
(3) チューブのパンク修理性低下
充分に乾かしたとはいえ、アーマオールの成分がチューブに付着してパッチの接着性が悪くなる可能性もある。
これについてはスペアチューブを持参するし、家で修理するなら中性洗剤で洗えば大丈夫かなと思っている。
(4) 乗り心地と走行性能の改善
タイヤのサイドウォールが柔軟だと、乗り心地と転がり抵抗の両方が良くなる、と理解している。
確か、コーナリンググリップも良くなるはず(しらんけど)。
クルマのラジアルタイヤと同じ、って感じかな。
そういう意味で、オープンサイドやスキンサイド、又は全黒でもサイドの薄いタイヤが良いと思っている。
また、チューブドタイヤよりチューブレスの方が、チューブの剛性が作用しない分良いと想像する。(未経験)
ところで、工学系の方には釈迦に説法だが、梁の曲げと「断面二次モーメント」の話。

このように両端を支持(青)した梁(ビーム:緑)の中央に荷重(赤)をかけると撓む。

梁の厚さを2倍にすると、たわみに対する抵抗力は3乗=8倍になる。
ちなみに、厚さが同じで幅が2倍になっただけだと、たわみに対する抵抗力は2倍である。
タイヤのサイドウォールとチューブは完全に一体ではないので8倍とは行かなくても、多少効きそうだ。
そして、タイヤとチューブが貼りついたり摩擦が大きいと、乗り心地や走行性能への影響は大きそうだ。

一方、上記「梁の厚さを2倍」と似て非なるものが、これ。
2本の梁が単に重ねられているだけの状態。
これだと、たわみに対する抵抗力は最初の(1本の)状態の2倍だ。
上記対策でタイヤ⇔チューブ間の滑りが良くなり、この原理で乗り心地と走行性能が良くなるかもしれない。
ただ、予め断っておくと、違いを感じ取れるほど繊細な感性を私は持ち合わせていない。
「なんとなーく(プラシーボ的に)良くなった気がする」という報告が関の山だろうな。
………
と、ここまで読んで「ん?」と思った方も居られるだろう。
そう、「タイヤパウダーでええやん」。
多分、それでいいと思う。
更に拙ブログを以前から読んで下さっている読者は「んんっ?」と思われたかもしれない。
ファンデーションをタイヤパウダーにしてみるテストはどうなったん?
すんません、放置しています。
≪2023/8/20追記≫
実走の報告はこちら。
≪2023/8/31追記≫
(3) チューブのパンク修理性低下の検証結果はこちら。
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連休最終日なのでいつもより余分に惰眠を貪ってから起きたら腰痛になってた。
昨日の自転車通勤は近距離なので難なくこなせたが、今日はお休みとはいえサイクリングは自粛。
ならブログでも書くか。(でも?)
パンクの反省会で挙げた「⑪ゴムの劣化」はラップで包むという対策を行った。
次の課題は「⑫内部磨耗パンク」である。
既報の通り予備チューブはあるし、6号車のタイヤは既に4000kmは使ったので、最悪ダメになってもいい。
(ダメにならないことを願ってはいる)
ということで実験開始。

まずは、内部摩耗パンクを起こしていないフロント。(処置後、リアにローテーション)

両側のビードにマスキングテープを一周貼り付けて、

アーマオール(現行「AA3 プロテクタント」同等品=樹脂製品保護艶出し剤)をティッシュに取って、

タイヤ内面に塗布した。
アーマオールをゴムに塗ると滑りが良くなる。
タイヤ内面を滑らかにしてチューブの摩耗を防止しようという作戦。
ビードに付着するとリムに対して円周ずれを生じるおそれがあるので、予めマスキングテープを貼ったわけ。
30分以上放置して、軽くウェスで拭って、チューブを入れて後輪に装着した。
お次は、内部摩耗パンクを起こしたリア。(処置後、フロントへ)
フロントで最初にティッシュを挿し込む際、タイヤを拡げておけばビードに触れずに中に入れることができた。
塗っている最中も、ティッシュがビードに当たるようなことは無かった(と思う)。
ということで、リアはマスキングを省略して塗布。(マスキング作業はかなり大変なのだ)

フロントとの違いは、かなりティッシュの滓が付着したこと。
内部摩耗パンクを起こすほどなので、内面がかなり荒れていたと思われる。
フロント→リア同様、乾燥時間を充分にとって前輪に装着した。
≪検証項目≫
(1) チューブの摩耗
つまり目的とする効果だが、残念ながら明確に検証することはできない。
この先同様のパンクが起こらなければ、効果があったんじゃないかな?
また同じパンクに遭えば、効果なし!
ぐらい、なんとなく評価ができるかと思う。
(2) タイヤのずれ
上記の通り、ビードへの付着には気をつけたが、タイヤ→チューブ→リムフラップ ルートの摩擦は減少する。
よって、タイヤがずれる恐れはある。
タイヤがずれると、「くしゅくしゅソックス」みたいなこういうパンクの原因にもなりかねない。
そこで、

リムのブレーキ摺動面外とタイヤに合いマーク(白ペイントの点)を打った。
しばらく走ってずれていれば、「タイヤ内面にアーマオール塗っちゃダメ、絶対!」ということになる。
これが「人柱的実験」たる所以である。
(3) チューブのパンク修理性低下
充分に乾かしたとはいえ、アーマオールの成分がチューブに付着してパッチの接着性が悪くなる可能性もある。
これについてはスペアチューブを持参するし、家で修理するなら中性洗剤で洗えば大丈夫かなと思っている。
(4) 乗り心地と走行性能の改善
タイヤのサイドウォールが柔軟だと、乗り心地と転がり抵抗の両方が良くなる、と理解している。
確か、コーナリンググリップも良くなるはず(しらんけど)。
クルマのラジアルタイヤと同じ、って感じかな。
そういう意味で、オープンサイドやスキンサイド、又は全黒でもサイドの薄いタイヤが良いと思っている。
また、チューブドタイヤよりチューブレスの方が、チューブの剛性が作用しない分良いと想像する。(未経験)
ところで、工学系の方には釈迦に説法だが、梁の曲げと「断面二次モーメント」の話。

このように両端を支持(青)した梁(ビーム:緑)の中央に荷重(赤)をかけると撓む。

梁の厚さを2倍にすると、たわみに対する抵抗力は3乗=8倍になる。
ちなみに、厚さが同じで幅が2倍になっただけだと、たわみに対する抵抗力は2倍である。
タイヤのサイドウォールとチューブは完全に一体ではないので8倍とは行かなくても、多少効きそうだ。
そして、タイヤとチューブが貼りついたり摩擦が大きいと、乗り心地や走行性能への影響は大きそうだ。

一方、上記「梁の厚さを2倍」と似て非なるものが、これ。
2本の梁が単に重ねられているだけの状態。
これだと、たわみに対する抵抗力は最初の(1本の)状態の2倍だ。
上記対策でタイヤ⇔チューブ間の滑りが良くなり、この原理で乗り心地と走行性能が良くなるかもしれない。
ただ、予め断っておくと、違いを感じ取れるほど繊細な感性を私は持ち合わせていない。
「なんとなーく(プラシーボ的に)良くなった気がする」という報告が関の山だろうな。
………
と、ここまで読んで「ん?」と思った方も居られるだろう。
そう、「タイヤパウダーでええやん」。
多分、それでいいと思う。
更に拙ブログを以前から読んで下さっている読者は「んんっ?」と思われたかもしれない。
ファンデーションをタイヤパウダーにしてみるテストはどうなったん?
すんません、放置しています。
≪2023/8/20追記≫
実走の報告はこちら。
≪2023/8/31追記≫
(3) チューブのパンク修理性低下の検証結果はこちら。
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