KHS P-20A レビュー第2弾
- 2019/04/13
- 22:44

第1弾では、この自転車を選んだことを少し後悔していたが、いやいや、お勧めできる自転車ですよ、奥さん。
まずはスペックからご覧いただこう。
分かり易いように、一覧表にまとめてみた。
KHS P-20A 2019 [2018] 純正 | 6号車(カスタム) | 記事 | |
Weight | 10.2kg (ペダル無) | 10.8kg | ① |
Color | Metalic Silver/Black, Sil-White/Red, Matte Black/Gold [Chrome Silver/Black, Matte Black/Blue, Lime/Silver, Sil-White/Red] | Lime/Silver | ② |
Frame | Al Alloy 6061 トップチューブカスタムフォーム Size = M (T-T 530mm, S-T 380mm) | ← ※Geometry | ③ |
Fork | Cr-Mo steel ストレート | ← | ④ |
Derailleur(R) | シマノ ALTUS RD-M310 | ← | |
Shifter | シマノ ALTUS SL-M310 | ← | |
Casset | シマノ CS-HG31 11-30T 8speed | ← | ⑤ |
Crank | Driveline 170mm コッタレス 52T, Black (CNC ガード付き) | ← | ⑥ |
Brake | Tektro R317 47mm-57mm, Black (F)Tektro R313 39mm-52mm (R)ALHONGA HJ-422ADQ 47mm-59mm | ← | ⑦ |
Brake Lever | PowerTools Flat Lever, ベル一体型(右) | ※カスタマイズ | ⑧ |
Wheel | Rim = Weinmann SP-19 (20x1 1/8(451)) Hub = Formura F:20H, R:24H | ← | |
Tire | Maxxis Torch 20x1 3/8(37-451) 指定空気圧 = 5.8bar以上 | ← ※空気圧 = 4.0bar | |
Handle | Al Alloy フラット560mm 20mm rise, Black Φ22.2-Φ25.4 | ← | |
Grip | Rubber Straight 120mm | ※カスタマイズ | |
Stem | Q2 80mm, Black | ← | ⑨ |
Column | Al Alloy Folding Type, Black Φ28.6(ステム取付部)-Φ31.4(中間部) | ← | ⑩ |
Saddle | Q2, Black 256L×128W×65H - 290gr | ◎SELLE ROYAL R.e.med | ⑪ |
Seat Post | Al Alloy Φ30.0×500 | ← | ⑫ |
Pedal | (オプション) | ◎MKS AR-2 クリップ(WELLGO MT-11-M) ストラップ(CATEYE) | |
Kick Stand | スタンド付き | ◎NUVO NH-KC21AA | |
付属品 | リフレクタ(リア, F/Rホイール) ※付属フロントリフレクタはバンド径不適合 | ←(リアリフレクタのみ) ボトルケージ, サイコン(CROPS F1006) | |
税抜本体価格 | ¥62,000 [¥60,000] | ⑬ |
凡例:
青字=筆者追記(手元の現品を基準に追記。間違っていても知りません)
[赤字]=2018モデル(メーカーサイトより)
◎=交換等推奨
①~⑪=記事参照
①重量:
購入当初の重量は未計測。
一通り必要な所に手を加えてから体重計で測ったので、信頼性はそこそこ。知らんけど。
担いだ感触では、推定12kg台後半の5号車と比べて期待したほどの差は無い。
ペダル無しで10kgを超える自転車にどんな軽さを求めていたんだと。
尤も、折り畳み406ホイールの5号車に比べると、一日走ったときの疲れにくさは体感できるから、2kg近く軽い効果もやはりあるんだろう。
②色:
基本的にスラッシュ(斜線)の前が車体の塗装色、後ろがシートポストとロゴの色を表している。
敢えて2018年モデルのライム/シルバーを選んでるんだが、他の色と比べてコントラストが地味だったなと。
シートポストのアルマイトシルバーと、ロゴのシルバーの光沢が微妙に違うのと、ライムのメタリックが良い光沢しているのも一因の模様。
フロントフォークがシルバーだったら、もう少し格好良くなるのかなーと考えている。
《プチカスタム》
ワイヤー類が擦れる個所や、折り畳んだハンドルコラムが当たる箇所(後述)に、保護材が貼られていないので、自分で貼っている。
ワイヤーが当たるところにカッティングシート。
色目は合っていると思うんだが、シートはソリッドカラーなんで、光の当たり具合ではメタリックの車体との差が目立ったりする。
③フレーム:
ジオメトリについてはリンク先に写真計測の数値を掲載。信頼性はそこそこ。知らんk(略
《シートアングル》
シートポストが結構寝ていて、無意識に前乗りになってしまうが、上り坂でもがくときは、気がついたらちょうどいい位置に座っていたりする。
登坂時はお尻を引くからね。
そういう意味で、このサドル位置も嫌いじゃないが、ペダリングの反力でお尻の浮き上がりが少ないために、当初乗り心地が悪く感じたのかもしれない。
今は慣れたけど。
《ハンドル特性》
乗り始めた頃は、直進性、というより高速時にちょっとハンドルに余計な力を掛けると進路が乱れやすいことに不安を持っていたが、どうやら5号車より重心が高いのが原因ではないか、と推測している。
もう慣れたので、50km/h台後半で坂を下っても怖くない。(社会的に、公道でそんなに出しちゃいけないという意見はあります)
《FD台座等》
フロントディレーラー取付用のブラケット、BB下のケーブルベア、ダウンチューブ前方のアウター受けと、フロントをダブルに改造する準備が整っている。
④フォーク:
機能的に問題はないが、鉄板をプレスで抜いただけのようなペラッペラのフォークエンドが付いている。
どうせプレス品なら、フェンダーステーが取り付けられるアイレット付にしてあっても良かったんじゃないか?
ただし、標準のタイヤ(1 3/8)ではフェンダーを入れるスペースがちょっと足りないかも。
⑤カセット:
シマノ8速のワイドレンジではお勧めの歯数。(参考)
リアディレーラーがアルタスなんで、11-34Tも良さげ(11-32Tよりトップ側半分がクロースレシオ)だが、通販ではあまり見かけない。
それに、RD-M310のジョッキープーリーは大径のくせに金属ブッシュじゃなく、経年劣化で穴がガバガバになってレスポンスが悪くなるので、いずれリアディレーラー交換(SORA以上のショートケージ)する予定。
その場合、34Tは使えなくなるから手を出せない。
⑥クランク:
剛性感は問題ない。(5号車のProwheelは少し柔らかい感じがしていた)
チェーンラインは約 41.7mm。
クランク本体と BB はそのままで、チェーンガイドを外してチェーンリングをアウターに移動し、インナーを追加すればダブル化可能と思われる。
ただし、ピン付きのリングではないので、ノンインデックスのレバーにするか、インデックスにするならイン/アウトともチェーンリング交換が必要。
⑦ブレーキ:
お店で「サンプル車」と書いてあったので、プロトタイプだったのかもしれないが、メーカー公表のものとは前後とも違うものが付いていた。
テクトロ R313:メーカーサイト(フロント)はまだしも、リアのアルホンガ HJ-422ADQ(メーカーサイト:リーチ=47-59 mm) ってどうよ?
ちなみに、効きはそれほど悪くなくて、乾いたオンロードならフロントは問題なし、リアも多少効きは弱めだが止まれる。
Vブレーキ(リニアプル)に慣れていると少し強く握る必要があるので、可動部分にテフロン系の潤滑剤を差しているのと、アジャストスクリュー(左右のシューの片当たり調整ねじ)の先が擦れる個所にモリブデングリスを塗っている。
この部分ね。
なお、このブレーキにはクイックリリースが付いているが、リム幅に対してタイヤ幅が広いので、クイック解除してもタイヤが引っ掛かってホイールが抜けない。
いちいち空気を抜くか、タイヤを1 1/8"に交換すればよさそうだが、現状だとホイールを盗まれるリスクが少ないと言える。(結構本気でそう思っている)
⑧ブレーキレバー:
色々調べてみると、Vブレーキ(リニアプル)採用のKHS F-20Tと同じレバーが付いているようだ。
元々Vブレーキとデュアルピボットのサイドプルは、ワイヤーの引き量に対してシューの移動量が異なる。
Vブレーキのレバーでサイドプルブレーキを引くと、シューの移動量が大きく、レバーの操作力は重くなる。
また、Vブレーキのレバーの多くはリターンスプリングが内蔵されているので、ブレーキを掛けるとき、ブレーキ本体のスプリングと一緒にレバーのスプリングも押さえる力を使っている。
ということは、レバーのスプリングを抜くと、握る力が少なく=体感上良く効くようになる。
もちろん、ブレーキワイヤーの摺動抵抗=摩擦が大きくなってくると、レバーの戻りが悪くなるので、メンテナンスの手が抜けなくなる。
これを承知の上で、効きに不満があるリアだけスプリングを抜いている。
⑨ステム:
普通のΦ28.6 アヘッドステム(突き出し80mm)が採用されているので、サドル~ハンドルの距離は部品交換で変更可能。
ハンドルステムを反転(上反りに)した状態で使っているが、ステムを下向きに戻すと、これより 25mm 程度低くなると思う。
⑩ハンドルコラム:
アルミの折り畳みコラム。DAHONのようなレバーでワンタッチ、ではなく、蝶ねじをグリグリ締めこむタイプ。
下から上まで同じ太さなので、登坂などでハンドルを引きながらもがくと、撓む。
それと、普通にねじを締めこんで固定しただけでは、強く引いたときに軋み音(異音)がする場合がある。
対策としては、ヒンジの当たり面を強く押し付けるように、ハンドルを前に押しながらねじを締める。
私の場合は、これで軋み音が出なくなった。
《プチカスタム》
前述の、コラムを折り畳んだ時フレームに当たる箇所に、保護材を貼った。
100均のクッション材。
蚯蚓(ミミズ)腫れみたい、って言っちゃだめだぞ。
⑪サドル:
純正のサドルは、パッド入りだがサイズは小さめ。
当初、タイヤを既定の空気圧(6bar)に調整していたせいもあって、乗り心地に不満があったので交換した。
ただ、いろいろ試している内に、空気圧を4barにすると乗り心地が改善することが分かったので、もしかすると純正のサドルでも乗り心地に問題はないかもしれない。
交換したサドルは外観もお気に入りなので、戻す気は無いけど。
⑫シートポスト:
長さは、股下80cmそこそこの私に合わせた状態(低めのセッティングにしているので注意)から、あと10cmは高くできる余裕がある。
例えば、あと少しサドルを前にずらそうとしても、直径が激レアのΦ30.0なので、選択肢は非常に少ない。
この太さの製品としては、こんな製品(BBB スカイスクレイパー:ライトウェイのページ)がある。
ただし、長さが400mmしかないので、私の股下でぴったり。高めにする余地はない。
⑬価格:
これについては、差し障りがあるといけないので、ぼんやりと…
33%引き。(ぼんやりしてないな)
これは、旧年式の傷ありという理由。この色が欲しかったので後悔していない。
なお、ここに記載したことを真似る場合は自己責任で、ここに記載の情報について筆者は責任を取らない、ということをご承知おきいただきたい。
2019/7/5 コラム径追記
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